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沢村賞に広島・ジョンソン、勝ち星優先査定に疑問
▲52年ぶりの外国人投手の受賞
が決まったジョンソン(=写真:
HKT3012氏)

 その年に活躍した先発完投型投手を表彰する沢村賞が24日、沢村賞選考委員会(堀内恒夫委員長)から発表され、広島カープのクリス・ジョンソン投手(32)が選ばれた。広島の選手が受賞したのは、昨年の前田健太投手に続き2年連続で、外国人投手の受賞は1964年の阪神ジーン・バッキー投手以来52年ぶり。

  

 沢村賞の選考基準は(1)登板試合数25試合以上(2)完投試合10試合以上(3)15勝以上(4)勝率6割以上(5)投球回数200回以上(6)奪三振150個以上(7)防御率2.50以下の7項目。ジョンソンはこのうち、登板試合(26)、勝利数(15)、勝率(.682)、防御率(2.15)の4項目を達成し受賞となった。

 

 しかし、選考基準に疑問は残る。今季ジョンソンと同様に4項目を達成した投手がもう一人いる。巨人の菅野智之投手(27)だ。菅野は登板試合(26)、勝率(.600)、奪三振(189)、防御率(2.01)だった。選考基準のなかで登板数は同数で、勝ち星と勝率以外はジョンソン投手の成績を上回っている。

  

 映画「マネー・ボール」で有名になった野球を統計学的見地から分析する手法「セイバーメトリクス」においても、勝ち星は味方の援護点次第という「運」の要素が大きいとされ、正確な投手能力を測る指標としては疑問視されている。実際に今季の援護点はジョンソンが5.74で、菅野が2.88だった。

  
 ジョンソン投手の選考には、日本の勝ち星への価値観が高いことを表している。試合のなかで継投が重要になりつつあり、時代にそぐわない完投数や投球回数も改めなければならないが、運要素が強い「勝利投手」の価値観を改める必要もあるのではないか。

 

 堀内委員長は選考基準の見直しを示唆し、「クオリティースタート(先発として6回を投げ自責点3以内)」を組み込む考えを示したが、勝利投手に取って代わるものなのか、勝利投手も存続させるのか気になるところだ。


  

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