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スポーツファンは“選手育成”に、どれほど我慢出来るのか

高木・谷繁監督は気の毒だ

 
私は金満球団と揶揄される読売ジャイアンツのファンなのだが、継続的に結果を残すならば「即戦力」は必須だと考えている。従って、今まで行ってきたFAによる他球団主力選手の獲得は「継続的に結果を残す」という方針ならば理解出来る行動だ。結果的に低迷することもあったが、その上で選手育成にも力を入れ、FAによる選手獲得も含め、ここ9年連続Aクラスという結果に結びついている。そして、今季の低迷は主力選手の高齢化によって巨人の強さに陰りが見え始めているのである。
 
この即戦力の獲得は多くの野球ファンからの怒りを買ったように、「生え抜き至上主義」が蔓延するプロ野球では理解が得られない。となると、多くのファンが望むのは「育成した選手が活躍する」ということだ。それは結果を度外視して、選手を育てることに重点を当てさえすれば、“いずれ”強くなる。
 
それにも関わらず、“成績不振”で解任されてしまった谷繁監督は気の毒だし、選手を育てなかった責任があると言われる落合GMもまた気の毒だ。選手を育てようとしても、結果を出しても叩かれるのである。厳しい世界と言ってしまえばそれまでだが、ファン・球団上層部の見識はどうなっているのだろうか。
 
世代交代の時期は「見守る」という度量が生え抜き至上主義の球団ファンには必要不可欠だ。
 

中日や野球に限った話ではない

 
これは多くのスポーツに言えることだ。サッカー日本代表のサポーターからよく聞かれる「監督解任論」も、結果重視どころか結果偏重だと私は思う。“プロは結果が全て”と言うが、本当にそうだろうか。育成の上に結果があるとすれば、日本はまだ「サッカー発展途上国」である以上、より“育成”に最も重点を置くべきではないか。それが日本代表であってもである。
 
一試合一試合、一喜一憂するのはファンとして楽しいことだろうが、結果偏重により一試合ボロ負けすれば即解任論、しばらく勝つと賞賛の繰り返しの有り様はなんとも滑稽である。私は「ファン」の意見というのは極めていい加減で、一過性のものに過ぎないものだと強く認識しているが、若手の育成・戦力アップも含めて長期間のスパン(契約期間内)の結果で判断すべきだ。
 
ワールドカップベスト5大会連続出場や、ワールドカップベスト16と言った成績からサポーターは勘違いしてしまいやすいが、チームは何度も何度も作り直さなければならない。チームは監督が変わる度、また年度が変わる度に崩壊し、新たなチームを新しい監督が作らなければならない。そうなれば必ず低迷期=育成期は訪れるのだ。
 
それでも結果を残し続けることを望むのか、将来にむけて育成重視の方針で行くのか。その切り替えを我々スポーツファンは身につけなければならない。選手たちに「甘くなれ」と言っているわけではない。むしろより厳しい視線を向けても良いだろう。ただ、すぐに見切りをつけようとするその無責任な姿勢は「サポート」ではなく「やじうま」でしかないのだ。
 
スポーツ向上には、我々「ファン力」の向上もまた必要かもしれない。


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