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<巨人>来季は優勝よりも若手の底上げに専念するべきだ

(写真:ガッカリするジャビット君)

 
読売ジャイアンツは3日、神宮で行われたヤクルト戦に勝利し、今年のペナントレースの全日程を終えた。最終的に72勝68敗3分で4位となり、球団史上初のクライマックス・シリーズ(CS)進出を逃した。

 

結果的に11年ぶりのBクラスにはなったものの、前半戦で13連敗を喫した屈辱からよく這い上がった。先発陣の菅野・田口・マイコラスの3人の安定感は言うことない。田口は後半打たれる場面が増えたものの、シーズンを通して投げ切った。打撃陣は陽岱鋼の合流や長野の復調、マギーを二塁に配置して三塁に村田を置くスタメンなどで徐々に攻撃力が増していった。前半戦の歴史的な連敗で借金生活は免れないかと思ったが、結果的に貯金を4作ったことは「よくやった」と言いたい。

 

しかし、投打それぞれに大きな課題が残ったのも事実だ。打撃陣は阿部や村田を中心に高齢化が進み、若手が出てこない状況だ。中井や立岡、石川をスタメンで重用するなど若手の奮起を促したが、いずれも結果を残せずスタメン定着にはならなかった。阿部や村田も全盛期ほどの活躍を見込むことはできない。この2人をスタメンから追い出せる選手が出てこなければ、暗黒時代の到来だ。高齢化の影響からか、併殺打もリーグトップの129を記録し、犠打もリーグ5位の87とランナーを進めることができなかった。優勝した広島はチーム打率、出塁率、長打率、盗塁、犠飛、犠打、本塁打、打点、特典など多くの指標でリーグ1位を記録している。

 

投手陣は盤石の先発に対して中継ぎ、抑えの不安定さが目立つ。30試合以上登板した投手のなかで防御率が2点台なのはマシソンとカミネロの2人だけだ。カミネロが抑えだったことを考えると、これでは中盤や終盤の接戦で安心することができない。これまで中継ぎを引っ張ってきた左腕の山口鉄也が不調になり、左腕のリリーフエースが不在となった。来季は池田、森福、戸根がその役割を担いで欲しい。

 

楽しみな選手も出てきた。新人の畠はシーズン終盤から登場し、QS率(6回3失点以内)は66・67%を記録。先発ローテーション入りした。独立リーグから育成契約、そして支配下登録された篠原は2軍で活躍し、1軍でも23試合を投げ、今シーズン初勝利をあげている。打者では捕手の宇佐見が代打起用が中心ながら、4本塁打、3割超えを記録。勝負強いバッティングを披露した。ドラ1で獲得した吉川もヤクルトとの最終戦で猛打賞を放った。

 

将来大砲として期待される岡本はノーアーチ。一方で大砲候補として期待されていた大田が日本ハムにトレードされ、今季14本塁打を記録した。広島は鈴木誠、ヤクルトは山田、横浜は筒香、阪神は中谷と各球団若き大砲が育ってきている。巨人は今季本塁打が20本を超えた選手は一人もおらず、機動力もなければ長打力もない中途半端な状態だ。久しく巨人が自前で育てた大砲を見ていない。長打力は得点力に大きく関わってくるため、大砲の育成・補強は急務である。本日付のスポーツ報知が「【巨人】バレンティン&ゲレーロ、主砲獲りへ調査開始」などと報じたが、岡本を育てるならしっかりと我慢しながら使ってほしい。

 

巨人が取りうる選択肢としては「補強」か、「優勝を捨ててでも若手を育てる」のいずれかだ。私は優勝を捨て若手を育てる期間にあてるべきだと考える。今季FAで移籍した山口は暴行騒動を起こし、森福、陽いずれも存在としては大きかったものの、期待されていた成績とはいえなかった。優勝を捨てることはファンから大きく批判されるだろうが、こういう時は若手を育てる絶好のチャンスでもある。補強は一時的な補強にはなるが、年齢的にも長期的に活躍できるわけではない。高橋監督が序盤に中井や立岡らを重用したことでファンから批判を浴びていたが、「若手の育成」は必須であり、私はその采配を理解する。

 

今年のドラフト会議で指名される新人を含め、来季は巨人ファンを我慢させてでも育成に力を入れてもらいたい。高橋監督は「悪役」になるだろうが、広島の野村謙二郎前監督のように「土台づくり」をしてもらいたい。現在の広島の強さは野村監督の土台づくりがあってこそだ。監督は優勝を狙うだけではなく、批判覚悟で土台づくりができる監督が必要なのだ。「我慢の期間」がなければ、巨人の栄光はさらに遠のく。


  

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