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【七転八起】2015年9月29日

「大人になって人に笑われず、人を笑うことが、君をそんなにえらくするのだろうか」▼この一文は作家・坂口安吾氏の随筆・「ピエロ伝道者」に出てくる一文だ。人の欠点を嘲笑する人間がたくさんいるこの世の中で、心傷つく者もまた多し▼しかし、傷つけられた経験がある者は、同じ傷ついた者の本当の気持ちが理解出来る。人の気持ちを理解し、共感してあげることのできる経験は、多くの人間から必要とされ、感謝されることだろう▼私の友人の中に、周囲の者から馬鹿にされ、いじめに近いことを受けていた者がいた。しかし、彼と知り合って早8年になろうとするが、彼から人の悪口を聞いたことが一度としてない▼そんな彼は誰よりも「強い」。彼はいくら苛虐な扱いを受けようと、一度たりとも、いじめた者の悪口を言わなかったのである。気が弱いのではない、彼は強いのだ。気の弱い者ならば、既に弱音を吐いたり、人の悪口を言っているだろう▼私はそんな彼に魅力を感じ、ずっと友人関係を続けている。そんな彼の魅力に気付く者は残念ながら少ないが▼彼は自分が傷ついた経験から、誰1人も傷つけることなく生きている。私は彼と出会い何かを支配することだけが”強さ”ではないことを、深く考えさせられたのである。


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