好きなことを好きなだけ表現する

個人ニュース、コラム、写真などコンテンツ豊富なオピニオンサイト

自説|報道は公平でなくてもいい ただ報道する側の政治的スタンスを明示せよ
スクリーンショット 2016-04-21 15
▲ 国境なき記者団が発表した
ランキング、日本は先進国最
低の72位。公式ウェブサイ
トより

言論や報道の自由を守ることを目的に設立された国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)は20日、世界各国の報道の自由度ランキングを発表した。日本は対象国・地域180のうち72位で、昨年より11順位を下げた。大きく順位を下げた理由としては、特定秘密保護法によるメディアの自主規制を原因に挙げた。

 

首位は2010年から6年連続でフィンランド、2位はオランダ、3位はノルウェーと欧州各国が上位を占め、16位にドイツ、18位にカナダ、38位にイギリス、41位にアメリカ、45位にフランス、51位に台湾、70位に韓国、77位にイタリアが並んだ。下位は176位に中国、177位にシリア、179位に北朝鮮、最下位はエリトリアだった。

 

日本に住んでいると、各新聞やテレビは政権に批判的な報道が多く、報道の自由度が低いという結果に首を傾げる人もいるかもしれない。しかし、記者クラブという制度が存在する日本では、記者クラブ加盟外の記者や外国人記者に排他的であることや官公庁の発表をそのまま紙面に載せるという情報垂れ流しの悪しき慣行によって、自由度が高いとは言い難いのが現状だ。この現状を知らないと日本は開かれた国だと錯覚したまま生活することになる。

 

実際にネット上では「報道の自由度より偏向報道がひどいと感じる」、「報道をしない自由のほうが問題だ」という意見を散見する。多くの人間が報道の自由度は高いと誤解しているのだ。しかし、敢えてその“公平性”に焦点を当ててみると、報道の自由度改善に繋がるかもしれないと私は考えている。

 

偏向報道や報道の取捨選択は私も以前から問題視していた点だが、一層のことメディア各社公平性のある報道を放棄したらどうだろうか。どんなに公平性を重視しても、様々なスタンスの人間がいる社会では偏向報道という批判は避けては通れない。ならば、一層のこと左派メディア、右派メディアなど政治的スタンスを明示した上で、受信者側(国民)がメディア・リテラシーとして情報を取捨選択しやすくすれば良い。若しくは記者個人の政治的スタンスを公表した上で、社の思想にとらわれない署名記事を入稿する。公平性は、様々なスタンスのメディアの設立や記者の独立、受信者側のリテラシーによって確保する。その結果「報道の自由度」も改善されるのではないだろうか。

 

多くの記事を比較することは紙媒体では難しかったが、ネットの普及によって受け手は容易に記事を比較し、情報を取捨選択することが出来るようになった。情報収集の手段が大きく代わりつつあり、既存のメディアも監視される状況になった。今までは新聞社の意向に沿って記事をかくサラリーマン記者から、ひとつの新聞にフリーの記者が様々な意見を寄稿する時代が来てもおかしくはない。フリーの記者の活躍の場が増えれば責任ある署名記事も増え、記者クラブ制度の是正せざるをえなくなる。

 

偏向報道する多くのメディアを乱立させ、受け手が好き好きにそれぞれの情報を得る。これも報道における公平性を確保でき、かつ議論に必要な、多様な意見を自ら取りにいく姿勢が育まれる。フリーの記者の出番も増えるだろう。報道の自由度の低さを契機に、この国のメディアの在り方に大きな風穴をあけてくれることを期待する。


  

FavoriteLoadingこの記事をクリップリストに追加する 
SHIGEFIKA会員ログイン




パスワードを忘れた
新規登録
SHIGEFIKA会員とは
週間人気記事ランキング
最新記事
更新情報/Twitter
常論新聞
編集部からのお知らせ