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自説|新聞はネットニュースに勝てないのか
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新聞業界が苦しくなってきている。2015年2月にABC部数調査によると、全国5紙の平均販売数が減少していることが明らかとなった。また日本新聞協会のデータによると、2013年に比べ2014年は約163万部の新聞発行部数が減少した。発行部数の減少は9年連続となっており、新聞業界の厳しい実情が浮き彫りとなった。

 

新聞業界が苦しいのは日本だけではない。米国においても、新聞の発行部数が減少傾向にあり、米国第3位の発行部数を誇るニューヨークタイムズでは、大規模リストラが幾度か実施され、有力紙ワシントンポストはAmazon.comの創業者であるジェフ・ペデスによって買収された。

 

このような新聞離れの大きな要因は、言うまでもなくインターネットメディアが現れたことだ。今まで情報伝達は1次情報を新聞などのメディアが取材活動をし、我々国民はメディアから伝えられる2次情報で情報収集をしていた。しかし情報技術の発達により、1次情報をニコニコ生放送のネット中継で手軽に得られるようになった。さらに2次情報もネットにで、リアルタイムに得られるようになり、手軽さ、速報性に優れたメディアが登場してきたのだ。

 

私自身も、所有しているスマートフォンにニュースアプリを6つほど入れているが、大小様々なニュース記事を無料で閲覧することができる。紙の新聞が無くても情報収集に困ることは無い。実際、新聞メディアのネットメディア化も進んでおり、米国ウォールストリートジャーナル、ニューヨークタイムズ、日本の朝日新聞、日本経済新聞、英国のフィナンシャルタイムズなどは自社ページでの有料記事配信も行われている。

 

このまま新聞メディアがネットに負けてしまうのだろうか。現在の新聞は、新聞社名と内容が違うだけで、デザインも、目新しさも感じない。内容が違うと言っても、複数の新聞社が存在し、似通った主張を掲載してることも多い。これでは、様々な主張を無料で閲覧できるネットメディアに読者が流れ、月3000円〜4000円を払って「新聞を取ろう」という者は減ってくる。

 

散々新聞について論ってきたが、そんな新聞にも大きな強みがある。それは、”見開きページ”だ。今やネットでの情報収集に欠かせないスマートフォンやタブレット。情報収集するのに便利な端末だが、情報量が多ければ多い程下へスクロールすることになる。スクロールが長いと読者が読む気が無くなり、離脱率が大幅に増えてしまう。そこで、ネットメディアと新聞の差別化を図るために見開きページが役立つのだ。

 

見開きページを使うことにより、賛成意見・反対意見の対立軸を見出しを使って一目で分かりやすくする。新聞には論調など偏った意見が掲載されることが多いが、賛成意見・反対意見を識者などに取材し、それぞれを左右の紙面掲載し、公平な報道を心がける。そして、あと2面を使って分かり易いニュースの解説を行う。1つのニュースに4面割き、情報量が多くても見やすい見開きページを上手く利用することで、ネットメディアとの差別化を図る。そして、情報を伝えるメディアの役割をネットに預け、新聞は”議論を深める””ニュースを解説する”という役割に徹するのだ。

 

物事やニュースには、賛成意見・反対意見などのそれぞれの主張がある。日本人は議論をすることが苦手とされているが、新聞が議論のプラットフォームとなれば必ず需要はある。賛成意見と反対意見を並べることにより、今ままでタブーとされていた問題にもコミットメントしていきやすい。さらにニュース解説は、池上彰氏の人気にも分かる通りこれもまた需要がある。教育分野からも大きな反響を得られることだろう。

 

時代は日々進歩しているが、新聞には大きな変化があまり見られない。そしてインターネットメディアに圧されている事実がそこにある。新聞も時代と共に”変化”しなければならない。役割が変化する今、新たな役割を察知し、担って行くことがこの時代の生き残る道となる。

 


  

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