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日本人から「幸福」が遠ざかる理由
2016年は、2015年に比べてどう思うか
良くなる 悪くなる 変わらない 不明・無回答
世界平均 54% 16% 24% 6%
日本 22% 10% 44% 23%
出典:WiNギャラップ・インターナショナル

 

注目すべきは、「変わらない」「不明・無回答」の多さだ。もしここに「どちらかというと良くなる」「どちらかというと悪くなる」という項目があれば、「変わらない」を選んだ人も、どちらかを選んでいたのではないだろうか。

 

「自分は幸せだと感じているか」という項目でも、同じことが言える。

 

自分は幸せだと感じているか
幸せ どちらでもない 不幸 不明・無回答
世界平均 66% 23% 10% 1%
日本 55% 33% 3% 9%
出典:WiNギャラップ・インターナショナル

 

自分が幸せかどうか聞かれて、「どちらでもない」と答える人が3割以上いるのだ。「幸せと断言するほどでもないが、不幸というほどでもない」という人が、無難な回答である「どちらでもない」を選んだのかもしれない。

 

GDPや労働時間ランキングなどの統計であれば、明確な数値が出る。だが「幸福度」を測るような世論調査のランキングでは、あいまいな表現を好む日本人の結果は、低くなりやすいのかもしれない。それは「他国よりも劣っている」わけではなく、「日本人らしさ」が現れているにすぎない。

 

日本人が「幸福」を実感するために

 

「幸福」を実感しづらい美徳を持つ日本人が、「幸福」を実感するためには、なにが必要なのだろうか。それは、「絶対的な幸福感」の自覚だ。

 

自分が幸福かどうか考える時に、「まわりを見て自分は恵まれているか」と考える人と、「自分の理想に対して、どれだけ実現されているか」と考える人がいる。前者は相対的な幸福度で、後者は絶対的な幸福度と言える。

 

「和」を尊ぶ国民性がある以上、多くの人が相対的に自分の幸福度を測っているのではないだろうか。そして、遠慮という価値観が、「自分は幸せだ」という自覚に水をさしているかもしれない。「幸福」の定義があいまいな以上、他人と比べた幸福度はあまり意味がない。大事なのは、自分自身の定規で、自分自身の幸福度を測る自立心だ。

 

自分の幸福度を自らの自覚で測ることができるようになれば、幸福に対する考え方もおのずと変わってくる。幸福度が低いのなら、どうすれば自分が幸福を感じることができるか考えるだろう。幸福度が高ければ、さらに充実した人生を送るために、身の振り方を見直すかもしれない。相対的な考えから、いい意味で自分本位の絶対的な考えができるようになれば、日本人の「幸福」に対する実感は変わっていくのではないだろうか。

 

雨宮 紫苑(あまみや・しおん)


フリーライター
1991年生まれ、ドイツ在住のフリーライター。立教大学在学中にドイツへ交換留学。大学卒業後にドイツへ移住しフリーライターに。東洋経済オンライン、ウーマンエキサイトなどに記事を執筆し、ハフィントンポスト、NEWSPICKS等にも記事が掲載されるなど活躍。自身が運営するブログ「ドイツ発 雨宮の迷走ニュース」は、その鋭い視点で社会に臆することなく切り込む姿勢が人気を博している。

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