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ニートが2週間生活して感じたノルウェーの幸福度が高い理由

これまでは幸福な国ノルウェーの良い面を見てきたが、どんな国にも悪い面は存在する。両方を書かなければその国は見えてこない。ここからは私が見たノルウェーの暗い部分を紹介する。

 

幸福の国・ノルウェーの暗い部分

 

1.あちこちに物乞いがいる

いざ街を歩いていると、横断歩道の近くや、人通りの多い場所で丸い筒のような入れ物を持った者がずっと座っている。それも1人ではない行く先行く先で同じような人を見かけるのだ。ノルウェーは移民の受け入れが社会問題となっており、職に就けない移民たちが道路に座ってお金を請うているのだ。また地下鉄に乗っていると、いきなりポケットティッシュのような四角い小さな紙を手渡されそうになった。一瞬ポケットティッシュのサービスだろうかと首を傾げたが、これもお金を恵んでもらおうとする物乞いだという。毎日地下鉄で通勤している姉や義兄の話では、これは日常茶飯事だそうで、幸福な国と言われるノルウェーでも当然「幸せでない人」もいることを目の当たりにした。

 

2.薬物依存問題

オスロ市内を歩いていると、大人数の集団がいた。フリーマーケットかなにかをしているのかと思ったが、実は薬物中毒者の集会のようなものだという。オスロ市内では薬物中毒者も多いと言い、私の知らない「不幸せな一面」も一部分垣間みれた。

 

3.ノルウェーで起こった連続テロ事件

IMG_20160810_171639義兄にお願いして連れて行ってもらった連続テロ事件の現場。2011年7月22日に起きたノルウェーでの連続テロ事件は、単独犯では世界最大の77人の犠牲者を産む悲劇となった。犯人は移民政策を受け入れていた当時の与党に反対し、オスロ中心部の政府系庁舎を爆破。その後ウトヤ島で行われていたとある政党の青年集会で集まっていた青年たちを、テロ事件の捜査に来た警察官になりきり次々と銃で殺害した。事件が起きた現場では、爆破によって被害を受けたビルの建て直しが行われていた。犯人は現在収監されており、刑は禁固最高21年。77人を殺害して21年の実刑というのは日本では軽すぎるように思え、当然国民は納得しないだろう。だが、義兄は言う。「死刑を望む人も当然いるが、多くはそれを望んでいない」私はそれが信じられなかったので、あなたもそうか?と尋ねたら、そうだと返ってきた。IMG_20160810_171342そして、義兄は続けた。「私は犯人が出てくる(出所する)ことも望まない。またテロを起こすかもしれないし、彼自身も命が狙われるだろうからね」と。殺人者の命を心配するなんて!と日本ではきっと非難を浴びる意見かもしれない。しかし、義兄の意見から、なんとなく幸福度が高い理由も私には分かる。人間は皆完璧ではない。そして憎しみは憎しみを産む。ノルウェーでは刑務所は更生施設であり、ある意味病院と同じなのだと推測した。日本のように”国家的な報復”で、悪いことをしたやつには悪いことを。悪いことをしたやつを苦しめようという考えではない。この考えは賛否両論あるように思うが、私自身はこの考えに賛同したい。どこか性善説とも言える考えだが、基本的にこの国は人を信頼しているように思える。

 

【次のページ】日本は果たして幸せな国なのか

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