好きなことを好きなだけ表現する

個人ニュース、コラム、写真などコンテンツ豊富なオピニオンサイト

<札幌南区ヒグマ>駆除はやむをえない

(写真:ヒグマ、今回の出没したヒグマとは関係ない=makieniさんによる写真ACからの写真)

 

 札幌市南区で連日出没していたヒグマがついに駆除された。同市による銃によるクマの駆除は、2013年以来6年ぶりだという。

 

 札幌市の判断はやむなく、理解できる。住宅街をうろついているだけでも危険だが、高校や住宅の玄関前の階段などに出没し、家庭菜園のトウモロコシを食い荒らした。ヒグマの生息密度が高いとされる知床、環境省が運営するサイトによれば「美味しくて手に入りやすい食物があるとしつこく執着」するという。

 

 クマによる日本史上最悪の獣害事件といわれる三毛別羆事件では、人家にあった保存食のトウモロコシが被害にあい、その後再び訪れたヒグマと遭遇した家族が声をあげてヒグマを刺激してしまい、殺されてしまう。さらに人間の味を覚えたヒグマは結果的に7人もの人間を殺害した。

 

 このようなヒグマの習性を考えれば、住宅街や人間を恐ることはないと学習し、トウモロコシ畑の味をしめたヒグマが山に帰っても再びやってくる可能性は高いだろう。そうなれば市民の誰かが被害を被る可能性も高まる。来週からは始業式がはじまる学校もあると聞く。

 

 専門家の意見では万が一遭遇してしまったら、大声を出したり、走って逃げてはいけないという。パニックになれば大人でも適切な対応がとれるか分からないのに、万が一子どもとクマが遭遇してしまったら、反射的に大声を出して逃げてしまう子どもが多いだろう。こうした被害を未然に防ぐためにも、銃による駆除は必要だったのではないか。

 

 麻酔銃による捕獲も叫ばれるが、麻酔銃を使用するには麻酔銃を所持する許可のほかに、麻酔薬の成分が麻薬として扱われこれまた許可が必要。許可を持っている者が獣医師など限られた者しかおらず、仮に麻酔銃による駆除が行われたとしても、個体の大きさなどによって適切な処方量が異なり、処方量の判断を誤ると十分に効果が得られなかったり、死に至らしめることがある。また、射程距離も短いために射撃手に相当な危険が伴う。確実性が低い麻酔銃による射撃は、ヒグマを刺激してしまう可能性が高く、市街地において万が一撃ちもらしたり、効果が得られなかった場合を考えると容易にはできまい。

 

 これらを総合的に判断すれば、猟銃によるクマの駆除は「やむをえない」ということだろう。ヒグマにとっては災難だが、ヒグマが子グマを命がけで守るように、人間も人間の子どもたちを守らなければならない。簡単に「かわいそう」という言葉だけでは済まされない現実がそこにはある。


FavoriteLoadingこの記事をクリップリストに追加する 
SHIGEFIKA会員ログイン




パスワードを忘れた
新規登録
SHIGEFIKA会員とは
週間人気記事ランキング
最新記事
更新情報/Twitter
常論新聞
編集部からのお知らせ