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自民党憲法改憲草案の問題は、日本国民への価値観の押しつけだ

憲法9条改正について

 

一方で、憲法9条改正について私は以前から主張している通り、賛成の立場を取る。侵略などの戦争は放棄する部分に関しては現9条に賛意を示すが、当然最終手段を行使する場合も想定しておかなければならない。それを規定した法律が自衛隊法になるわけだが、憲法9条の規定によって極めて自衛隊員並びに安全保障上に危険を及ぼす可能性があるのだ。

 

例えば、自衛隊法第84条「領空侵犯」について規定されているところを見ると、国際法上では軍用機に対する領空侵犯は撃墜が認められているが、日本では自機及び僚機が攻撃を受けない限り撃墜することはできない。PKOにおいても、監視員を守るためには監視員の前に立ちはだかり、自分が攻撃されたと見なして正当防衛で攻撃するしかなかった。現憲法下では、最終手段の段階に陥った際に自衛隊員の活動に大きな制限が掛かり、日本の安全保障上おおきな問題を抱えている。

 

その点、自民党の改憲草案では、自衛権の発動以外の交戦権は明確に否定されており、国防軍創設を明記し、国防軍に関する法律を設置する等、私の考えに近いものになっている。もっと言えば、国防軍などというややこしい言い方でなくとも、日本軍のほうがスッキリして良いのではないかと思うが、過去のイメージに縛られているのだろう。性質が全然違う以上、名称は分かり易いほうが良い。

 

民進党の立場が良く分からない

 

自民党案の否定と賛成をしてきたが、問題は野党だ。共産党は分かり易く、護憲の立場を取っているが、いちばん分からないのが民進党である。3日、憲法記念日には護憲派と改憲派それぞれ集会が行われた。そこで民進党の岡田克也党首は護憲派の集会に参加したが、同じく民進党の松原仁元国家公安委員長は改憲派の集会に参加した。もちろん議員個人個人の意見が違うことは当然であるだろうが、過去の話を聞いていると岡田氏は必ずしも護憲というわけではないようだ。

 

15日、岡田氏は記者団に対し「現状ではまずいところを議論し、直していけばいい」とする一方、「急いで直さなければいけないところがあるとも考えていない」と答えたという。(民進・岡田代表「急いで直すところがあると考えない」 旧民主党「憲法提言」を引き継がず 党内のバラバラ露呈を敬遠?:産經新聞

 

憲法改正を完全に反対しないというなら、対案を出すべきである。ところが岡田氏が答えた言い方では「ハッキリしない」。党内でいろんな思惑があるのだろうが、このハッキリしない点が民進党の大きな問題点であり、国民からの支持が得られない原因である。反対ならば共産党のように一切変えないと主張するのか、対案を出すのかどちらかしなければ有権者は選択できない。このまま参院選を戦うつもりならば、賛成票は自民党に、反対票は共産党や他の政党に流れるだろう。国民が何を求めているのか、野党第一党の民進党は早く気付かなければならない。


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