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<丸山・橋下騒動>なぜツイッターで罵り合わなければならなかったのか

(写真:橋下徹前大阪市長ツイッターより)

 
丸山穂高衆院議員が10月24日に自身のツイッターで所属する日本維新の会の代表選を求める投稿を行ったが、党創設者の橋下徹前大阪市長がその言葉遣いに激怒し、党法律顧問を辞職する騒動に発展した。橋下氏はその後も連日、丸山氏に対する批判を続けた。丸山氏は31日に離党届を提出したと発表した。

 

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なぜこのような事態になったのか。驚きを隠せない。言葉遣いの問題がここまで大ごとになるとは、思いもよらなかったというのがこのニュースを見ての率直な感想だ。人と人とのコミュニケーションには礼節はもちろん重要で、そこに関しては橋下氏が怒るのも理解出来る。一方で、丸山氏が最も言いたかったことである「代表選の実施」や「総括」については、橋下氏も認めている。つまり、意見の食い違いではなく、単に「マナーの問題」だ。

 

それが法律顧問辞職や、国政政党を離党するという事態に発展した。恐らくマナー問題以前に双方とも思うところがあったのだろうが、防げる事態だったのではないか。丸山氏は橋下氏が激怒した理由である言い方の問題。単に代表選と総括をやるべきだと書けばよかった。言葉遣いに関しては素直に謝罪し、それでもこう言いたかったんだと書けば丸山氏に賛同する人も多かったように思う。

 

橋下氏はツイッターに投稿されたから、同じようにツイッターに反論を書いたのだろうが、丸山氏が最も言いたかったことに関しては同意するなら、まずは直接本人にマナーについて注意すべきだったのではないか。さらに礼節を注意するのに、自身が「ボケボケ」と連日投稿してしまえば、ドングリの背比べだ。

 

結局、維新の会は「下品な言い方をする人ばかり」という印象が残っただけで、誰も得しないものになった。丸山氏にしろ、橋下氏しろなぜまずツイッターに投稿してしまったのか。とある人物の恥を全国に晒してしまうやり方をすれば、収拾がつかなくなるのも当然だ。敵対している勢力ならまだしも、行き違いがあったとしても相手は身内。まずは直接話し合ったあとに納得いかなければ、世論の判断を仰ぐという手もあっただろう。

 

同党代表の松井一郎大阪府知事は、離党届を提出した丸山氏について「小選挙区で通ったのは、自分1人の力じゃない。そういうことも理解できない。もう少し大人になればいいんじゃないですか」と話していたが、執拗に「ボケボケ」と投稿し、法律顧問を辞職してしまう橋下氏も、どう見ても大人には見えない。言い方に問題があったものの、丸山氏なりに言いたいことはあったはずだ。松井氏にとっても苦しい立場になるならば、余計に自分たちだけの空間でまずしっかり議論すべきだった。

 

それを橋下氏の連日の執拗なツイートと、同党所属議員や地域政党「大阪維新の会」の議員からもここぞとばかりに「丸山叩き」が始まったのは残念だ。丸山氏がどんな人物だったかは知らないが、公党の議員や関係者がツイッターで一斉に悪口を言い出すのを見て、感心する有権者はまずいない。

 

この騒動だけに限らない。ツイッターは気軽に投稿できるところが良いところだが、それが腹が立ったらすぐツイッターに投稿してしまうために、誰かを中傷する者たちで溢れかえっている。相手の恥を晒してやろうとして、自分が優位に立ちたいとする思惑が透けて見える。これも社会的制裁の一種だ。しかし、まずは本人に直接問い合わせて話し合う姿勢が重要ではないか。大人として、相手に配慮した形で自らの意見を伝えることを、現代人は忘れ去ってしまったのか。中傷ではなく、建設的な批判ならマナーを遵守しつつ堂々とツイッターでもブログでもやればいいが、それが守れないならツイッターなどやめるべきだろう。両氏に限らずツイッターを利用する多くの人に言いたい。

 

政策など政治と何も関係のないところ(単に言い方の問題)での揉め事が、最終的に創始者である橋下氏の法律顧問の辞職、期待の若手議員の離党という結果になった。この顛末は、有権者や維新支持者にとってどう映ったのだろうか。自民党に変わる保守政党の受け皿として、希望の党が失速したいま、維新に掛かる期待は大きかった。そんな時にこの騒動を見れば多くの有権者がガッカリしたに違いない。「なにをやっているんだ、維新」との声が聞こえてきそうだ。


  

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