好きなことを好きなだけ表現する

個人ニュース、コラム、写真などコンテンツ豊富なオピニオンサイト

2019年01月23日(木)
都民ファーストは大勝に驕らず、着実な都政運営を

(写真:演説する都民ファーストの会の小池百合子氏=江戸村のとくぞう氏)

 

東京都議選は小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」が49議席を獲得し、小池氏を支持する公明などの議席を含めると過半数を大幅に上回る議席を獲得した。一方で自民党は都議会第1党の座を失うとともに、告示前57議席から過去最低の23議席に減らす歴史的惨敗となった。

 

【関連記事】東京都議会選挙、都民ファースト圧勝 自民過去最低の歴史的惨敗

 

小池氏は大勝しそうだとの報道を受けて「都民目線で進めた成果が認められたと、大変うれしく思っている」と喜んだ。一方で「相手(自民党)のオウンゴールもあった」(石川雅己千代田区長)と言うように、不祥事や問題が続く自民党の批判票が都民ファーストに大きく流れたと見る人も大きい。

 

絶対的支持ではなく、消極的支持によって大勝したとの自覚がなければ都政運営はすぐに揺らぎかねない。今回の都議選の争点は何だったか。豊洲移転問題やこれまでの小池知事の評価などが挙げられるが、国会議員たちが応援演説にかけつけて訴えているのは「安倍政権」や「自民党」の是非についてだ。そんな中で大勝した都民ファに求められているのは「政策実行力」であり、自民党に代わる「新しい風」だ。正直、政策の是非は二の次だったように思う。

 

都民からの消極的支持を強い支持に変えるには、小池氏の強いリーダーシップと同会をまとめる力が必要だ。『小池人気』に肖ろうと、様々な人間が都民ファーストの会に集まってくる。数が無ければ政権運営が出来ないのは事実だが、「烏合の衆」とならないようにしなければならない。今後、政権運営を進めていくなかで都民ファーストがバラバラになってしまえば、支持はすぐに離れていく。政党をまとめるというのは簡単なことではないが、それが小池氏の至上命題となるだろう。

 

都議選で自民党を批判してきた民進党は7議席から5議席に減らし、政権批判票を取り込むことが出来なかった。民主党政権時に国民の信用を失ったこともあるが、民進党のアピールするところは一体何なのか、非常に分かりにくいのだ。それは自民党批判しかしていないという印象が強いからである。民進党の蓮舫代表が都議選の応援演説をしているニュースは、ほぼ自民党批判を繰り返している場面ばかりだった。政権を取って信用を失った「民主党」がもう一度信用を取り戻すには、生まれ変わった姿というものを見せなければいけないはずだ。政権をチェックして、批判をすることも野党としての重要な仕事だが、国民へのアピールの仕方を自民党の批判中心ではなく、「自分たちがどんな国づくりをしたいのか」をもっと明確に出していくべきだ。自民党を批判するだけでは、民進党が「どんな国にしたいのか」が見えにくく、過去の政権時の信用失墜から「支持しにくい」と感じる国民が多いのではないか。

 

大敗した自民党はこの結果を重く受け止めなければならない。憲法改正を目指す自民党にとって、この歴史的大敗は大きな痛手となるのは必至だ。森友・加計学園問題をはじめ、閣僚・所属議員の失言・暴言、国会審議の進め方など、国民からの信用が低下しているのは紛れもない事実であり、襟を正さなければ国政選挙でも大きな痛手を負うことになる。

 

自民党と都民ファースト、どちらとも「驕らず」に着実に政権運営しなければならないのは誰の目にも明らかだ。その潮流を敏感に感じ取り、しっかりと政権運営に努めていくのはどちらの党か。国民としてもしっかり監視していきたいところだ。


  

FavoriteLoadingこの記事をクリップリストに追加する 
SHIGEFIKA会員ログイン




パスワードを忘れた
新規登録
SHIGEFIKA会員とは
週間人気記事ランキング
最新記事
更新情報/Twitter
常論新聞
編集部からのお知らせ