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乙武氏不倫騒動から見るイメージの恐ろしさ

5人の女性と不倫していたと週刊誌に報じられ、自身のウェブサイトで謝罪した作家・乙武洋匡氏(39)。障がい者として自身の体験を綴った著書「五体不満足」は大ベストセラーとなり、私自身も小学校の時に何度も読み返していた記憶がある。

 

私は正直タレントなどの「不倫騒動」そのものにはあまり興味がない。特に自分自身に害はないし、不倫問題はその家庭で解決すべき問題だからだ。不倫という行為そのものは一生のパートナーを裏切る行為であり断罪すべきことだが、私はそれよりも世間の反応の方が気になってしまう性分なのである。

 

年始に週刊文春がタレントのベッキー氏とバンド・ゲスの極み乙女のボーカル川谷絵音氏との不倫騒動を報じ、ベッキー氏はタレント活動を休業することになった。もともと「元気」・「清純」というイメージを世間が持っていたため、世間からより強い反発が起こった。乙武氏も「さわやか」・「障がいに負けず、前向きに頑張る好青年」・「真面目」というイメージがあったため、「5人と不倫」という事実がよりスキャンダラスな記事となった。もしこれが火野正平氏や石田純一氏、ISSA氏、田村淳氏だったとしたら、世間やマスコミはここまで反応しなかったかもしれない。

 

イメージというのは誰かが勝手に作り上げていくものであり、そのイメージ通りではないと、必要以上に勝手に評価を落としていく。とても残酷で恐ろしいものだ。乙武氏も五体不満足や様々な活動を通して、世間が勝手に作り上げていく実像とはかけ離れたイメージをひしひしと感じていたことだろう。そのイメージをなんとかしたいという思いもあったのかもしれないが、氏のTwitterでは下ネタの投稿が時節あるのだ。

 

私も過去“イメージ”というものに苦労したことがある人間なので、推測ではあるがイメージを払拭しようとした気持ちは理解できる。私はどちらかというと「真面目」・「優しそう」・「話しやすそう」とよく言われ、初対面の際はこのイメージで得することも多いのだが、このイメージを守ろうとするととても気力と労力がいる。外に出ると人よりストレスや疲れが溜まりやすいのは、世間から勝手に作られるイメージを守ろうとする姿勢なのではないかと思う。その経験が自説でも書いた「どんな人でも良いところと悪いところは必ずある」という考えに繋がっている。

 

初対面が好印象であればあるほど、実像との大きなギャップに苦しむ人もいるだろう。そう言った意味では、ある意味乙武氏にも同情してしまう面がある。もちろん不倫によってイメージダウンしたことは自業自得の何ものでもないのだが、勝手に枠にはめこんで人を評価してしまう、ある意味不平等な対象の1人になってしまった感は否めない。

 

私がブログで記事にしている考え方や意見は、今まで私と付き合ってきた人たちにとってまるでイメージがかけ離れているかもしれない。「意外とめんどくさいやつだな」とか「考え方おかしい」などと、どちらかというとイメージダウンされることだろう。でもそれで良いイメージが払しょくされるならその方がいい。世間が作り上げた私のイメージは虚像に過ぎないのだから。

 

よく「騙された」と言う人もいるが、よくよく考えてみた時に相手に“良いイメージ”をそのまま相手に伝えたことはなかっただろうか。「誠実そうですね」、「良い人そう」、「頭よさそう」などコミュニケーションではよくあることだ。言われた相手は良いイメージを守ろうとする心理が働き、実態とはかけはなれていることを伝えることすら出来ない。頑張って言えても「そんなことないですよ」の一言だ。だがそれも謙遜と取られてしまう。そこからイメージを崩すことは大変な労力が必要で、隠し通せなかった場合は勝手に「加害者」にされてしまう。

 

話が少しそれてしまったが、乙武氏の不倫に関しては、家族の間で解決してもらい今後は子どもたちのためにも誠実な対応をしていただきたい。そして、今回のことでイメージダウンしたのだから、今後は世間が言いにくいこともズバっと指摘するような役割を担って頂きたい。乙武氏にはイメージダウンによってそれが出来る“強み”が加わったのだ。

 


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