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日向坂46を好きになって分かった「アイドルの魅力」

 


(写真:日向坂46)

 

先日、テレビを見ていたら俳優の藤原竜也さんが「日向坂46のライブに行った」「(もともと好きだった長渕剛より)今は日向坂」と話していて驚いた。かくいう私も昨年から日向坂46というグループが好きになり、握手会やライブなどに参加したことはないが、いちファンとして彼女たちの情報を追っている。

 

昔はアイドル好きと言えば「偏見の目」で見られていたものだが、アイドル好きを公言する芸能人も増え、昨今の「アイドルブーム」、「サブカルチャーブーム」によって自分が好きなものを堂々と好きと言える時代になってきた。時代が進むにつれ「生きづらい」と感じることが多いなかで、この点に関しては「いい時代になった」と言える稀有な例だろう。

 

私自身は高校時代に「AKB48」が流行っていた世代なので、個人的にアイドルを好きになることに抵抗感はなかった。当時、AKB48に「ハマった」というほどではないが、カラオケでもよく歌っていたし、文化祭でもAKB48の曲を女装して踊ったこともある。総選挙の行方などはそれなりに注目してみていたものだ。

 

日向坂の魅力で知ったアイドルの存在意義

 

それでも「ファン」と公言するほどではなかった。いくつかのアイドルグループは知っていたが、どれも「どちらかというと好きだけど、情報を細かに追いかけるほどのファンではない」という表現が一番しっくりくる。そんな私が初めて「ファン」と公言するようになったのが「日向坂46」だ。

 

「いい歳してアイドル好きになるなんて」と斜に構えている人も未だに多いだろうが、彼女たちをよく知れば知るほど「歳をとればとるほどハマるのではないか」、「老若男女問わず応援したくなる」…そう感じさせるアイドルだ。

 

アイドルグループにはそれぞれコンセプトがある。アイドルの基本である「可愛さ」や「美しさ」にもう一つ組み合わせて、各グループの特色を出す。例えば日向坂46が属する姉妹グループの総称「坂道グループ」を例にとると、乃木坂46が「高嶺の花」、欅坂46が「クール」、日向坂46が「元気さ」といったところだ。(飽くまでも私の主観)

 

人それぞれアイドルに求めるモノは違うので、コンセプトを比較して優劣をつけるものではない。ただ、日向坂のコンセプトは「生きづらい」「ブラック企業」「SNS疲れ」等の現代社会の代表的な言葉が表す「疲弊した社会状況」に最もマッチしたコンセプトになっているように思う。それは、自らも「ハッピーオーラ」と呼称する日向坂全体の雰囲気だ。

 

「ひたむきさ」、「元気さ」、「積極性」、「見ていて楽しい空間に一緒にいるような雰囲気」…このグループ全体の雰囲気が「どこか癒しを求めている」現代社会と絶妙にマッチしていて、最近人気急上昇になっている理由も頷ける。私が彼女たちのファンになったのは、まさに見ていて「癒される」「楽しく感じる」ところだ。

 

一時期、「アイドル」という職業の存在意義がピンときていなかった時期がある。むしろ、(語弊があるかもしれないが)「私生活や自身の自由を犠牲にして、ある意味で『彼氏はいない』と男を騙して(=疑似恋愛)お金を頂く職業」とすら思っていた。ファンとしても、アイドル個人にとっても「誰も報われないこの関係性って誰得なの?」とすら思うのは、正直いまでも変わらない。

 

そんなアイドルという職業の存在意義をはっきり教えてくれたのが日向坂46だ。彼女たちの出演するバラエティー番組は、アイドルファンではない人間が見ても「面白い」と評判だ。坂道3グループの中では特異な誕生の仕方をしており、下積みと言われる期間があるためか、スタッフや共演者に対して「挨拶」をしっかりするなどの礼儀正しさも随所に感じられ、積極的にバラエティーに挑戦していく「ひたむきな姿勢」を見るとつい応援したくなる。一緒にワイワイしているような楽しい雰囲気も相まって、そんな彼女たちを見ていると「明日も『仕事』や『学校』がんばろう!」と心癒される。

 

 

元気が出る一例を出すと、テレビ東京系列で放送されている彼女たちの冠番組「日向坂で会いましょう」(毎週日曜深夜1時5分放送)で、3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」のワンカットオリジナルPVを撮影するという企画が行われた。一曲が終わるまでにメンバーが特技である「けん玉」や「バトン」、「テーブルクロス引き」などを披露するのだが、一人でも失敗したら最初から撮り直しとなり、メンバーが全員成功するまで撮影し続けるという過酷なもの。

 

うまく行かず泣き出すメンバーもいたが、上記の動画にもあるように27回目の失敗でも重苦しい雰囲気にならず笑って和やかな雰囲気が流れている。失敗してもめげずに立ち向かう姿勢に、心揺さぶられるファンも多い。

 

「──これがアイドルの存在意義か」と癒される心を感じながら、アイドルの凄みを知ることができた。

 

日向坂を語る上で忘れてはならない”オードリー”の存在

 

先ほど紹介した日向坂の冠番組「日向坂で会いましょう」のMCを担当しているのがお笑いコンビ「オードリー(若林正恭・春日俊彰)」だ。アイドル番組のMCに芸人を配置するのは「王道」ではあるが、両者の関係性がとても良いのもこの番組の魅力だろう。

 

彼女たちがこの番組で活き活きとしているのは、オードリーの醸し出す雰囲気によるものも大きい。良い意味で威圧感がなく、親しみやすい雰囲気があるのでメンバーがオードリーをいじることも多い。積極的に発言しやすい環境をオードリーが作っていると言っても過言ではない。春日さんは番組内でスベることも多いのだが、それもまたメンバーが積極的にいける要因にもなり、メンバーがそれをいじることで一つの面白さがうまれる。若林さんは空気を読むのがうまく、機転の利くツッコミによってメンバーの積極性をうまくフォローしている印象だ。

 

「ドン引きされて、空気の読まない」春日さんと、「メンバーからの人気も高く、空気に人一番敏感な」若林さん。この両極端な2人がメンバーの様々な面を引き出していて、とてもバランスの取れたMCだ。

 

局を超えて公式にコラボしているわけではないが、元々MCの二人が長年やっている人気ラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」には著名人にもファンが多く、リスナーのことを「リトルトゥース」と呼んでいる。そのラジオ番組で日向坂のことを話す機会が度々あったり、日向坂で会いましょうでもリトルトゥースという単語やラジオ企画が行われるなど、リトルトゥースが日向坂の番組をみてファンになったり、その逆に日向坂のファンがオードリーのラジオ番組を見るなど相乗効果も大きい。ラジオとテレビ2局またがって「日向坂」というアイドル、「オードリー」という芸人、双方楽しめるというひとつのエンターテイメントだ。

 

日向坂の積極性を引き出すオードリー、それにしっかり応える日向坂のバラエティーセンス。そして両者をさらに引きだたせる編集センス。上述したようにアイドルファン以外でも楽しめる番組となっているので、見たことがないという方は是非見て頂きたいおすすめの番組だ。

 

アイドルファンになっての葛藤

 

一方で、アイドルファンになっての葛藤もある。私が日向坂というグループのファンになったのは「癒される」「見ていて楽しい」と感じるからだ。しかし、それはある意味で、本来あるべき彼女たちの個性を奪い、「そういうグループ(=即した人間)であることを求めている」ようなものだ。勿論、彼女たちは「ビジネス」という側面があり、そのコンセプト通りの雰囲気を作り上げることが「プロフェッショナル」だといえる。ファンあってのアイドルであるからには、ファンの要求に応えなければいけない。

 

とは言え自分がそれを個人個人に要求するのは少し抵抗感があり、自分みたいなファンがつけばつくほど、気にしなければいけないことも増えたり、個人の自由さが減ってしまうのだろうなとつい考えてしまう。特にアイドルという職業は恋愛に対しても、ちょっとした態度や発言に対してもかなり厳しく、もしくはかなり誇張して受け取られる。彼女たちがハッピーオーラを纏う一方で、すぐにSNSで拡散してしまう現代社会の怖さや厳しさを誰よりも感じているに違いない。

 

アイドルファンとしての立ち位置は、思った以上に難しいものだ。本人たちは思っていても口に出せないだろうが、ファンはありがたい存在でもあると同時にかなり厄介な存在にもなりうる。ファンによる書き込みを見ていても、そのことにとても無自覚で自分の理想をひたすら押し付けている者も多い印象だ。

 

本来あるべき人間としての姿を隠し、人から見られることを常に意識しなければならない職業ほど大変な仕事はない。ファンもそれで「癒されている」というならば、「お金使っているんだから当たり前だろ」と思うのではなく、お互いに感謝しあうような関係性が望ましい。

 

最近はファンとアイドルの距離の近さを売りにしていることが多いが、距離が近ければ近いほど、彼女たちにお金を使えば使うほど、彼女たちへの要求が高まっていくのが自然だ。そういう意味では、本来のファンとしてのあるべき姿とはほど遠いかもしれないが、「近づきすぎず」「お金を使いすぎず」「ほどほどの距離感で」彼女たちから癒しを提供して頂くのが、私個人の最適なアイドルファンとしての立ち位置だと思っている。

 

2020年注目のアイドルグループを密かに応援したい

 

人気急上昇中というのはいちアイドルグループとしては喜ばしいことだが、ファンが増えることによる苦悩もたくさんあるはずだ。ただ、アイドルとして人を元気づけたり、心を癒したりすることは、エンターテイナーとして「プロ」である証拠でもあり、とても意義あるものだと思うので負けずに是非頑張っていただきたい。ファンも「一人の人間である」ことをもっと自覚して応援し、アイドルとファン双方が良好な関係を保ち続けることを願ってやまない。

 

昨年は紅白初出場を果たし、東京ドーム公演も発表されるなど2020年のさらなる飛躍が期待される日向坂。自分の最適なファンとしての立ち位置を追求するに、ライブに行ったり、握手会に行くことはない。しかし、写真集を買ったり、CDを買ったり、ブログを読んだり、インターネットで情報を追いかけるなど、「小規模なアイドルファン活動」を行いながら、グループの飛躍を密かに応援していきたい。

 

普段、癒していただいている感謝の意を込めて、彼女たちの魅力やアイドルの凄さを紹介する記事を書いてみたが、機会があればまた彼女たちに関する記事を書きたいと思う。彼女たちがこれからどれほどの坂を上っていくのか、楽しみでならない。


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