配信:衣田 史景 2017年1月28日 21時57分配信 | カテゴリ:ネット, マスメディア, 芸能
いじったら悪いんか?
RT @SjUnfjx87OEXQCg: @takapon_jp 収録中にスマホいじるなよ笑— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2017年1月27日
実業家の堀江貴文氏(44)が、テレビ朝日系「朝まで生テレビ」に出演した際にスマートフォンを操作していたことについて、番組の視聴者が短文投稿サイト「ツイッター」で堀江氏本人に指摘。堀江氏は「いじったら悪いんか?」と反論した。
筆者も生放送を見ていたが、何が悪いのかよくわからない。そもそもスマホやパソコンを持ち込むのは堀江氏だけではない。これまでの出演者や、昨日堀江氏以外の出演者も頻繁にスマホやパソコンをいじっていた。
また、番組のシステムとして「#朝生」とつけて視聴者が番組に参加出来るようになっている。視聴者の意見を見るためにスマホ利用することが悪いのか。この場合の本質はスマートフォン操作を行うことで「議論を妨げていないか」、「議論にしっかり参加しているか」ということである。そこを見ずにただ単に会議のときにスマートフォンを見てはいけないというのは形式美を追及していると言ってもいい。
実際に堀江氏が進行を妨げたことはなかったし、発言回数も多く、しっかり議論に参加していた。何度も「すいませんもっかい言ってもらえますか?」と言っていれば、「スマホをいじるな」という意見も成立するが、そんなことは一切ない。そうであるならば議論における本質的なものはクリアしている。あとはルール上の問題だが、「契約もクソも生放送中にスマホいじるなというルールはない」と言うように、ルール上の問題もクリアしている。朝生をよく見ている方ならご存じのように、パソコンやスマホをいじることは割とよくあることなのだ。
そもそもスマホをいじるなというような場合、学生や会社員たちが自分の強い意志を持たずにしょうがなく参加している会議の場で、暇だからと言ってスマホをだらだら見続けて、会議そのものを放置した場合などに問題になる。ところが朝生に出演する人は、最初から議論する目的で出演しているのだ。意識の差と言ってもいいが、一般的に注意してしまう対象とははるかに違う。
今回の批判というのは本質的なものよりも、形式美を追求しやすい人たちの批判だなと感じる。批判するならば形式美なものよりも、堀江氏の主張に対する批判のほうがもっと建設的なものになっただろう。

