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2019年01月23日(木)
お手本の字を見ながら綺麗に書く方法

 


 

私は元々字が下手だった。小学校低学年の時は字がうまく書ける人を見ると不思議で仕方なかった。同じクラスの達筆な女の子を見ると「なんであんなに上手に字が書けるの?」と尊敬の眼差しで見ていた。

 

小学校の書道の時間は怖いおじいちゃん先生だったため、書道の授業がある日は少し憂鬱だった。しかし、いざ授業がはじまって字を書き始めると、お手本を見ながら「なんとしても上手な字が書きたい」といつのまにか夢中に筆を動かしていた。それに褒めてもらえると嬉しかった。

 

字が上達したのは、小学校5年生のころだ。児童会書記として全校生徒が必ず通る階段にある黒板に、今日(明日)の朝礼を書く仕事があった。全校生徒が見るとあって字を綺麗に書こうとより意識するようになった。その結果横線を「右斜め上」に向かって書けば綺麗に見えるという法則に気づいたのである。

 

この法則は書籍やテレビなどでよく見かけるので有名かもしれない。実践したことない人は是非試していただきたい。完全に斜め上に書くのではなく、中途半端に斜め右上に書くのが良い。実は硬筆や毛筆のお手本でも横線がわずかながら右斜め上になっている例は多い。

 

「角度」はきれいな字を書くためにはとても重要なのである。その後字を書き続けていると、字を構成しているのは「一角の角度」だけでなく、「一角の長さ」、「左右のバランス」、「一角一角の間隔」、「書き始めの位置」ということが次第に分かってきた。それは写実的な絵を描く際も同じだ。「顔のこの辺りに目があって」「目の角度はこのくらい」「目の長さはこのくらい」「目と目の間の長さはこのくらい空いている」と注意して書けばそれなりの絵が出来上がる。修正する際もそうだ。そのことを頭に入れておけば、お手本を見ながら書く際に何を気をつけながら書けばいいのかがわかってくる。

 

例えば「読」という字を書こうと思えば「一角目をどこに書くか」から始まり、「言偏の横文字の角度」「一角の間隔をなるべく均等にする」「6つの横線のうちどの横線がいちばん長いか、どれが同じ長さか」「口の空白のバランス」などを考えながら(お手本を見ながら)言偏を完成させる。次に「売」だが、先ほど書いた言偏を基準に書きはじめる場所を決めていく。あとは一緒だ。

 

字はプラモデルと一緒で、一つ一つ分解したものをつなげあわせれば一つの作品になる。その一つ一つの部品の長さや角度、間隔などが少しでもずれれば別の作品になってしまうのである。そのように考えて字を書けば、芸術系が苦手という人でも字が書きやすくなるのではないだろうか。


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