【引きこもりニートが工事の仕事する日記③】ミス連発、作業中の事故発生、契約の認識違い、休日返上…ハートの石は悪魔の石?

ついに10月に入り、私の大好きな季節「秋」が本格的に始まろうとしています。作業場もだいぶ涼しくなってきました。そして、仕事をはじめて早3週目が終了。祝日の関係で3日休みだったのが、2日休みとなったこともあり、徐々に疲れも蓄積しはじめております。指の豆がつぶれたり、足にはアザや傷が多数です。母にも「あんた足もっと綺麗やったのに、えらい汚くなったなあ」なんて言われました。箸とかコップにぎる握力もあんまりないです…。

 

「ガッキーが空から降ってくる!」、そう信じた「悪魔のハート型の石」を拾ってしまう

 

週3日休みだったのが2週続き、はじめての2日休みの出勤。なんとか身体中の痛みが取れ、若干の疲労感を感じながらになりました。元来引きこもりニートでしたから、体力がないのです。

 

休み明けなのでまだ余裕があったのか、月曜日は何事もなく仕事終了。作業中に師匠が「ちょっときて」と言われ、(やべえ。また怒られる)と思って近づくと、「これ見てみ」と言われ、指を指す方向をみてみるとなんと、「ハートの石」。

 

「すげえ。めちゃめちゃ縁起良さそう。もらっていいですか?」ということで、ハートの石ゲットしました。これでガッキーが空から舞い降りてきてくれるに違いない。月曜日はスムーズに作業終わったし、ガッキーが空から舞い降りてこなくても今週はなにか良いことありそうだ!嬉々としてハートの石をズボンのポケットに入れた私なのでした。実は悪魔の石だとも知らずに…。

 

 

作業で怒られまくり、ミスを連発

 

火曜日、悪夢の1日が幕を明けました。悩みのタネは、現場で飛び交う用語がところどころわからないのです。「業界用語」と言っていいのかわからないのですが、「なにをどうするの?」と混乱してしまうときがあります。経験者同士だと簡単に理解しあえるんでしょうが、なにをどうして欲しいのか指示がたまに理解できません。聞き返すと「ちょっとは頭使ったらわかるでしょうが」なんて言われてしまう。ため息つかれる時もあります。それならと、ちょっと考えてたら「なに止まってるの?ちゃんと言葉だしていわんとわからんで」と言われる。キッツ…。

 

午前中も指示の内容が理解できずに、どういう行動を取って良いのかわからないでいると「お怒り」を頂戴しました。今までで一番私に腹が立ったのか、ケーブルで地面バン!と叩くほど…。ひえ〜…。確かに言われてみればその通りなんだけど、作業中って不思議とその考えが思い浮かばないんですよね。経験でなんとかなるのかこれは…。師匠の怒りに萎縮してるのでしょうか。

 

さらに父の指示に従って行動すれば、師匠がその指示内容に反発し、「お前も自分で判断できるやろう」と私が怒られることになったり、父のミスも私のミスとして怒られたり、連帯責任?として私がミスを直す役割になったり等々、たまに2人の板挟み状態になることがあります。自分で判断できると言っても、まだ経験者の判断に頼らざるをえないです…。

 

でも言い訳できないミスもありました。誰でも出来る簡単な作業ですら、ミスを連発。作業中頭が働かないというか、あとになってなんでこんなミスしちゃうんだろうって思うほど。そしてお怒りと嫌味を頂戴する羽目に…。さすがにめちゃめちゃストレスがたまりました。

 

「プレッシャーのなかで仕事しないとつまらん」みたいなことを師匠がおっしゃっていたので、意図的にプレッシャーかけているのですかね。

 

作業も終わりに近づくと、事故発生

 

ストレスフルの状態でようやく作業終了になったのですが、工期が若干遅れていることもあり「明日の準備しておこう」となり、現場監督と師匠と父の3人が準備のため別の場所に移動しにいくことに。私は1人で、作業場の後片付け。

 

3人がいなくなってから30分以上が経過。なかなか帰ってきません。ストレスフルな状態だった私は片付け終えて、いろいろと考え事してしまっていたので、なかなか異変に気がつきませんでした。

 

異変に気付いたのは1台の救急車が入ってきたのを目視してからでした。「え?なんで救急車?」「タイミング的にあの3人が事故ったのでは…?」と嫌な感じがして、あわてて作業場から500メートルほど離れた救急車が到着した場所に向かいました。

 

すると途中で父の車がこちらの方向に向かってきました。正直、父が事故ったのではないかと不安に思っていたので少し安心しました。父に状況を聞くと、現場監督が事故ったとのこと。どうやら先に1人で準備しようと移動中に事故ってしまったようです。

 

救急車が移動したあとの現場では元請けの業者らが集まって、現場検証が行われていました。父曰く、事故ったら安全対策がとられるまで作業ができなくなるだろうとのこと。工期遅れているのに一体どうなるのだろう…。

 

現場監督は幸い重傷には至らず、1週間の入院程度のケガで済んだそうです。よかったよかった。

 

翌日はホテルで引きこもり生活

 

作業翌日は父の言葉通り、急遽工事休止となりました。私たちの班だけが作業休止なのかと思ったら、全作業現場がストップしたとのこと。そこまで重傷というわけではなかったようなので、そんなに影響ないのではないかと深刻に考えていませんでしたが、事故起こしたら大変なことなんだなと実感しました。

 

ただストレスフルで精神的にも体力的にもキツかった私にとって、気分転換する機会とおもってひたすら休息しました。休日って仕事内容を頭に叩き入れる時間や予習や練習に使うのか、まったく無関係なことをして気分転換に務めるのかって結構悩みます。私にとって未経験の現場なので、覚えなきゃいけないこととか、しっかりと整理しなきゃいけないことだらけ。作業もどんどん進むにつれ、新しい作業内容もでてきますから。

 

しかし、今回はひたすら気分転換することにしました。じゃないとやってられない!ホテルにこもって体を休めながら、ユーチューブみたり、友人とメッセージアプリでやりとりしていました。考えてみたらホテルで丸一日引きこもり生活ってやったことなかったので、ちょっと憧れてたんですよね。めちゃくちゃ満喫しました。

 

おかげでだいぶ精神的にも体力的にも回復しました。休息って本当大事。

 

初の指示を出す役割に…

 

翌日、代わりの現場監督がいらっしゃって、事故を起こした私たちの班は安全講習のようなものを受けました。元請けから指示された完成予定日まで時間がないので、全作業員に影響がでてしまったことを指摘されました。

 

この日からまた新たな作業員の方がいらっしゃいました。と言っても私が来る前から何度かこの現場にいらしていたそうですが。私よりは年上ですが若い男性2人と、先週ご一緒した大先輩の3人。

 

力のある3人は重たいケーブルを引く作業に行き、私と父と師匠の3人は別の作業をすることに。低い姿勢でやらなきゃいけない作業だったので、腰が痛くなりました。図面を見ながらやるのですが、父の部屋に行って予習していた作業だったので比較的作業進めることができたとおもいます。

 

午後になって父と師匠が別作業のほうに向かい、私と大先輩の2人で作業する配置転換が行われました。大先輩が「俺わからんから指示して」と言われ、まさかの私が指示を出す立場に。

 

失礼ながらこれまで私が受けた指示では、具体的に何をすればいいのか、どこまでやるのかが分かりにくかった面があったので、具体的な方法とどこまでやるのかを明確に伝えました。割と人に説明するのは好きな方です。先輩は理解力が毎回早く、指示を受けると正確に素早く行動に移します。本当、尊敬。

 

ですが、途中で師匠がいらっしゃって大先輩に何か指導されている…。「俺の指示なんか間違ってた…?」と思っていると、師匠が今度こちらにやってきた。そして同じ指導を受けました。どうやら私が教えたことは間違ってはなかったものの、まったく認識していなかったやるべき作業があったらしい。「ちゃんと観察力持て」と注意を受けました。教わっていないことを観察して見抜くのなかなか難しいよ…。

 

大先輩には「(大先輩)さん、私の認識不足でやり直しみたいになっちゃってすみません」と謝りにいくと、「ぜーんぜん大丈夫よ」とフォローしてくれました。本当優しい先輩です。大先輩に失礼かもしれないけど、頼りになるし、話しやすいし、笑顔がかわいいし、癒されます。

 

え?聞いてた話と違う契約内容!

 

悪魔の石の効果はまだまだ続く…。休憩中に契約を結んでいる師匠と給料のお話になりました。すると事前に父から聞いていた日給より2000円安いということが判明。マジすか…。

 

「コンビニのバイトみたいな給料やけど最初やからしょうがないな」「不満があるなら言ってな。給料さげてあげるから(笑)」と師匠から冗談めかして言われました。ミス連発している状況なので何も言えねえ…、そして笑えねえ…(苦笑)。ちゃんと仕事できていれば、もっと適切な金額になるんでしょうが、無理して雇ってもらったような感じだし、仕事のミスが多かったり、戦力になってない部分があるのは事実なので、仕方ないって感じです。

 

とはいえ、これだけ体力使う仕事です。条件的にかなり厳しい内容だと思います。「新しい経験得るために」とはいえ、かなりショックでした。働く前にしっかりと確認していなかった私のミスでもありますしね。父も多分そのくらいはあるだろうって感じで言ってただけなんでしょうか。

 

休日返上!超重労働スタート

 

金曜日、土曜日は男6・7人でようやく動かしたいものが動くという超重労働が待っていました。雨が降った影響で地面の土はぐにゃぐにゃで所々水たまりもある最悪のコンディション。

 

この作業がめちゃくちゃしんどい。周りの男の人の体力もえげつないので、ついていけないほどにペースが早い。しかし、1日休みが入ったために計画が遅れ、別業者と作業現場が重複してしまう事態に。その結果、その別業者の作業が終わるまで、やむなく別作業をすることになりました。

 

ようやく作業ができたと思っても、難敵の重さ。ところどころ休憩をはさまなければ、全然進まない。それが7つもあって、1本動かし終わるのに2時間くらいかかりました。私と父は金曜日に家に帰る予定だったのですが、「4人じゃ動かせない」ということになり、師匠が「もう一泊して」と一声。

 

まじかよ…。休み1日だけ!!?「もしかしたら泊まってって言われるんちゃう?」と父と話していたのですが、恐れていた事態となりました。土曜日に車で3〜4時間かけて家に帰り、日曜だけ1日休んで、また再び現場にいかなければいけない。しかも超ハードな重労働です。「絶対キツい…」。なんという悪夢の一週間…。

 

服もズボンもすべて泥だらけになって、全身筋肉痛になりながら動かしました。金・土と4本動かすことができましたが、結局3本残すことになってしまいました。予定通りにはいかないもんです…。でも、月曜日はもう3人はいない。どうするんだろう…。

 

帰りに自家用車のエンジンの回転が悪くなったりするなど、父にとってもふんだりけったりの一週間でした。日曜にどれだけ体力回復出来るんでしょうか…。来週は本当キツいとおもいます。悪魔の石の効果恐ろしい…。捨てた方がいいんでしょうかね…。


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衣田 史景

元ローカル新聞社報道部記者見習い。街のイベント、お店などを中心に取材をし、時には市役所、警察など遊軍も経験。学生時代に写真部だった経験を買われ、カメラマンとして先輩記者の取材に同伴することも。現在は引きこもりで、記者を目指しながら、オピニオンサイト「SHIGEFIKA」などを運営。

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