引きこもりニートが大手企業の面接を受けた結果

採用面接に応募した結果が届きましたのでようやくブログにできます。

 

3月某日、ずっと放置していたメールを開くと登録していた転職サービスからメールが届いていました。開けてみると面接確約のメールで、ライターとして応募しませんかとのこと。詳しく見てみると東京の都心の超高層ビルに本社を構える大手企業でした。

 

なにかの間違いだろうと思ったんですが、今年の1月中旬から条件がマッチしたというものも含めて3度ほどメールを頂いていました。ずっと放置していて気づかなかった…。しっかりと取材に基づいて記事を作っていらっしゃって、偉そうな言い方ですがとても好感が持てるメディアでした。何よりも私が作っているオピニオンサイトで目指していたような様々な人が様々な角度から記事を執筆していて、時にはその媒体そのものを批判・苦言を呈するような記事も掲載していたり、開かれたメディアだなと思っていました。

 

正直ライターや記者を目指すのはもう諦めていたのですが、受けるだけ受けてみることにしました。ただそのサイトに履歴書や職務経歴書を登録しておらず「記者経験あり」としか書いていなかったため、「しまった」とも思いました。これまで散々書類審査で落とされていたので面接確約だったんですが、どのみち書類審査で落とされるのであればお互いに労力・時間の無駄になってしまうのではと考え、大変失礼ながら「私は引きこもりという特異な経歴の持ち主なので、書類を精査してよければ面接に伺わせてほしい」と履歴書と職務経歴書を添付してメールを返信。

 

その後企業から返事が届き、面接していただけることになりました。

 

引きこもりニートにとって面接は拷問

 

毎回そうなんですが、引きこもりニートにとって面接は拷問のようなもの。正直、面接受けるだけでもものすごく勇気が必要でした。これまでの面接でも根掘り葉掘り聞かれて、渋い顔されて、時には嘲笑されたこともあります。履歴書にしても経歴にしても「落とす理由」しかないわけです。それを挽回しようと思ったら、相当のスキルが必要だと何度も面接や書類審査を受けて実感していたので、受けに行くたびに「恥をかくのを耐える時間」「受かったらラッキー」と思っていました。普通の人が面接にいくより、もっとナーバスな気持ちになってしまいますし、勇気も必要です。

 

前も記事で書いたかもしれませんが自分が面接官でも、客観的に見て合格させる要素が自分にはない。今回も志望動機やら、面接の応答を考える時にそう実感しました。でも、いつもはニートや引きこもりの経験を無理矢理ポジティブに表現したり、自分の長所を無理矢理作ったりしていたんですが、面接官にそんなの通用しないと感じて、引きこもりだったことを素直に反省して、誰かに養ってもらったり保護される立場ではなく、しっかり社会貢献ができる人間になりたいと言うことにしました。

 

引きこもっていた理由もあんまり言いたくなかったので、今まで有耶無耶にしたり、誤魔化したりすることがあったのですが、今回は素直に「ありのまま」を伝えることにしました。結局、面接技術というか、小手先の弁で切り抜けられるものではないですよね。

 

企業理念に心から共感するも、実力不足も痛感

 

面接受ける前にいわゆる「企業研究」をしようと思って、面接までにありとあらゆる情報を検索しました。企業理念や社長の経歴、社長がどういう思いでこの会社を立ち上げたのか、IRなどの経営状況、どんな記事を書いているか、どんな社員がいるのか…。

 

非常にシンプルな経営理念だったんですが、個人的にとても心に響きましたし、ビジョンの通りに経営されてるなと実感し、大手企業でなかったとしても入社したいという気持ちが湧きました。本当に好感しかなかったですね。過去これまでにここまで入ってみたいなと思う企業はなかったかもしれません。

 

ただ企業ブログを見ていると、やっぱり優秀な社員が多く、ますますなぜ自分なんかが面接してもらえるのだろうと不思議に思いました。こんな企業でやっていけるのだろうかという不安も正直ありました。どちらかと言うと不安の方が大きかったですし、正直自信もありませんでした。相当な努力をして、ひたすら自分を磨くしかないって思いました。

 

有意義な面接

 

面接の内容をここに書くのは倫理的に問題があると思うので、あんまり詳細には書けませんが、面接していただいた方は私の憧れの記者の方でした。憧れと言っても面接を受ける前に記事を拝見させて頂いたんですけど、地道に取材された上でこれだけの記事を書ける記者に憧れを持っている自分としては、憧れでした。ただ、面接は人事の方が面接すると思っていたのでびっくりしましたが(笑)。

 

とても気さくな方で、憧れの方とお話しする時間頂けただけでもありがたいほど。記者について必要なことであったり、心構えや現在掲載している記事の課題やこれから目指していくところなど質問にも丁寧に答えていただきました。これまでは本当に拷問のような面接が多かったのですが、私自身の良いところ?も褒めてくださったりというか、認めてくださったり、涙がでるくらいの心地よい面接ははじめてでした。

 

とはいえやっぱり合否で言うと、「合格」するっていう感覚はありませんでした。面接中に「あー、やっぱりダメだったか」というのは感じました。面接という枠を取っ払って、個人的に面接官の方とじっくりと話し合ってみたかったです。面接に対しての負のイメージを変えてくださった感じはしました。もしかしたら元から採用しないという判断があったからこそ、そういう面接になったかもしれません。ですが、本当に楽しいと言ったら変かもしれませんが、話を聞けてよかったと思える不思議な面接でした。

 

結果…とこれから

 

文面から読者の方もお分かりだと思いますが、結果は「お祈りメール」が届きました。毎度のごとくなのですが、やっぱりお祈りメールが届くのってショックですよね。勇気を振り絞って受けるたびにお祈りメールが届くというのはやっぱり何度経験しても、慣れることはなく精神的にショックがでかい。元からダメだっていうのはわかっていたんですが、やっぱり社会から必要ないと言われてしまっているかのように感じるのは事実です。現実はそう甘くないですよね。

 

今回の結果を受けて記者やライターを目指すのは、一度終わりにしたいと思います。夢を追いかけられたことは幸せだったと思いますし、一時的でしたが記者職という夢を叶えられたことはよかったと思います。憧れの記者の人と一緒に働いてみたかったなあ。その人がいたことが、その会社に入りたいという意欲をあげていたかもしれません。でも面接という機会をいただいたのに、それでも必要ないと言われたのは単純に自分の実力不足でした。本来ならその機会さえ頂けないことが多いのに。本当にありがたい話でした。感謝しかありません。

 

引きこもりという経歴上、挽回するには自分の力で実力をつけていくしかありません。今回に限らずずっと考えていました。そこで今後はプログラミングを勉強して、ウェブ制作に挑戦していきたいと考えています。今までは自分のためにウェブ制作をしていましたが、憧れの記者の方がおっしゃっていた誰かの役に立つとか、社会貢献のようなものを意識して、なにかを作れる人間になりたいと思います。

 

特に引きこもりの人に役立つようなサイトだったり、サービス作っていきたいなあ。自分が苦労したことなので、そういった苦労を少しでも同じ境遇の人がしないような社会を作る一助になりたい。そう思える良い転職活動不合格体験だったのでした。


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衣田 史景

元ローカル新聞社報道部記者見習い。街のイベント、お店などを中心に取材をし、時には市役所、警察など遊軍も経験。学生時代に写真部だった経験を買われ、カメラマンとして先輩記者の取材に同伴することも。現在は引きこもりで、記者を目指しながら、オピニオンサイト「SHIGEFIKA」などを運営。

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