実は私…なんです。

自分らしく生きるためには、自らが抱える闇をカミングアウトすることが必要です。もちろん、カミングアウトをしても人から「受け入れてもらえない」という悲しいパターンもあるでしょう。仲の良い人や、大好きな人から受け入れてもらえないことは辛いものです。でも、受け入れてもらえないという結果は、先延ばしにしてもあまり変わることはありません。その人とは「どっちみち合わなかった。仕方ない」と割り切るべきです。関係が永久的に続いたとしても、「偽りの自分」しか受け入れてもらえないのは辛いもの。精神的にもしんどいです。

 

英医学誌でも「LGBT」などの性的マイノリティの人々がカミングアウトした場合、隠し続けている人よりもストレスが少なく、時にはマジョリティーである異性愛者よりもリラックスしているという研究結果があると言います。

 

というわけで、身勝手ながら私自身カミングアウトできるものはやっておきたい。そう思いまして、カミングアウトをする記事を書きたいと思います。と言っても私は既にカミングアウトしているタイプで、SHIGEFIKAの記事を見ている方はご存知の方も多いと思いますが。では早速カミングアウトいってみましょう。

 

数学が苦手…いや、「さんすう」ができません。

 

恥ずかしながら私「算数」が大の苦手です。「8+6」「7+8」と急に言われてもわかりません。小〜高までこうした計算をどうしていたかというと、恥ずかしながら「手」を使っておりました(笑)。シャーペンを持った指をかすかに動かしながら、「…7、8、9。。」と心の中で数えて、周りにバレないように計算していたのです。役所の臨時職員として働いていた時も、「お金を間違うわけにはいかないので、些細な計算も電卓でします」という態で、堂々と電卓を使ってお釣りを渡しておりました。

 

ただ、有名人でも計算ができない方が多いと聞いて安心した記憶があります。たまたまテレビ番組で見ていたのですが、あの「半沢直樹」や「リーガルハイ」でお馴染みの俳優・堺雅人さんが私と同じように計算が苦手で、学生時代にバイトをしていた時「お釣りを千円単位で間違えて渡していた」というエピソードを披露していました。また、憲法学者として報道ステーションなどにも出演されている木村草太さんが小島慶子さんからインタビューを受けている番組を見ていたら、意外にも九九が苦手だとカミングアウト。小島さんからの九九の質問にとことん誤答されていました。そう考えるとそこまで大した問題でもないなと開き直っております(苦笑)。

 

社交不安障害の疑いがあります

 

ずっと引きこもっている自分は「精神疾患」なのだろうか?と自ら疑問に感じて、昨年6月ごろに人生で初めて精神科を受診しました。元々外出しなくなったのは大学1年生のころだったので、症状がではじめて6年目にしてようやく受診しました。診断結果は「社交不安障害の可能性が高い」とのこと。Wikipediaでは症状として以下のように書かれています。

 

社交不安障害患者が強い不安を感じる場面として、最も多いのが「見知らぬ人や、少し顔見知りの人との会話」と「人前での発言・スピーチ」、次いで、「権威がある人(社会的立場が上の人)との面談・会話」、「会社で電話をとる」、「受付で手続きをする」、「人前で文字を書く」、「人前でご飯を食べる」、「会食やパーティに参加する」などである。

 

このような場面で社交不安障害患者には、さまざまな症状が身体に現れる。強い不安を感じる、強い緊張を感じる、頭が真っ白になり何も答えられない、声が震える、声が出ない、手足の震え、めまい、動悸、口が渇く、赤面する、汗が出る、吐き気がする、胃のむかつき等の症状がある。

 

こうした強い不安を避けるため、また人に知られたくないと考えるあまり、社交不安障害患者は周囲の人々との接触や、人前での活動を避けるようになり、日常生活に支障を及ぼす事になる。また、症状が慢性化すると、うつ病やパニック障害などが併発する危険性がある。

 

症状はパニック障害と似ているが、パニック障害が「死」や「精神的におかしくなってしまうこと」に対する強い不安であり発作的に症状が発現するのに対し、社交不安障害では「人」や「社交場面」に対する強い不安であるところなどが異なっている。

 

「自殺を考えたことがある」人の割合はうつ病の人よりも多く、実際周囲の人が思っている以上に患者達は悩んでいるといわれる[要出典]。

 

生涯有病率は3 – 13%と言われており決して稀な病気ではない。5歳以下など世代を問わず発症するが、特に15歳頃の思春期に多く、一般的な不安障害の中で最も発病年齢の低い病気と言われている。その一方、30 – 40代あたりに管理職につき、人前で話す機会が多くなり発症するといったケースもめずらしくない。

Wikipedia:社交不安障害

 

実はこうした症状を幼稚園のころから自覚していました。元々人見知りな性格で、誰かがくると父や母の背中に隠れていました。上級生や先生など目上の人間、権威のある人の前では無口になることもありました。小学校にあがって「人と話すコミュニケーション論」のようなものを自ら確立してからは、人と話すことに苦を覚えることはなくなりました。なので今は人見知りや、目上の人と話せないことは完全に克服したと思います。病院のリハビリ担当の作業療法士さんからも「見た感じ全然普通に話せますね!」と言われました。

 

ただ現在でも、電車やバスの中など「人から聞かれている」場面では、無言になったり、声が急に小さくなることも多いです。以前勤めていた会社では、会社で電話を取ることが苦手(周囲の人に話を聞かれていると上手く話せない)ので、わざわざ駐車場にいって自分の車のなかから電話をかけ直していたこともありました。

 

担当医からは薬物治療ではなく、リハビリに来てくださいと言われましたが、作業療法士さんから色々と説明を受ける中で、毎月お金がかかるのと、集団でイベント(ピクニックみたいな?)したり、繋がりをもつことに少し抵抗感があり行くことができていないのが現状です。

 

IQに少し問題があります

 

精神科に受診した時に「ウィクスラー式知能検査」と言われる成人向けのIQを測る検査を受けました。平均が100なんですが、このうち言語理解が「109」、知覚統合が「66」、作動記憶が「88」、処理速度が「66」という結果でした。

 

 

IQといえば「高い」「低い」に目がいってしまいますが、臨床心理士の方が問題視していたのは「数値の差」のほうでした。「『言語』に関しては平均以上に高かったが、ほかとの能力差がありすぎる」と言われました。画像の通り、最も高いIQと最も低いIQの差が50近くあります。普通ならば5〜15くらいの差に収まるはずだと言うのです。さらに「こんなにも差があるのは『1000人に1人』くらいの割合だ」と言われました。「努力すれば治るんですかね?」って恐る恐る聞きましたが、「生まれつきということが多いので、努力では治らない」とも。こんなに嬉しくない希少さってありますか(苦笑)。

 

所見にも「能力ごとのばらつきが大きいため社会生活上の様々な困難が考えられます」と書かれていました。記憶が曖昧ではあるのですが、例えば言葉を理解するのが得意で、語彙力も豊富なので一見「デキる人」に見えたり、頼られたりするのですが、処理速度などが低いので失敗することが多かったり、ちょっとしたミスが多かったりするとガッカリされることなどもあって、過剰なプレッシャーを感じやすいとのこと。なんかすげーかっこわるいなそれ…って説明を聞きながら苦笑いしてました(笑)。

 

あまりにも珍しかったからなのか「テストの時に見えにくかったり、目が悪かったりしますか?」と聞かれました(苦笑)。「目は生まれつき乱視と遠視で悪いですけど、テストの時には見えにくいとかはなかったです」と答えると、「ちょっと眼科に行って調べてきてもらえますか」とのこと。病院とか眼科ってあんまり好きじゃないんですが…、医師の言う通り眼科に行って受診してみると、「立体的に見るということができないという問題はありますが、日常生活には問題ない」とのこと。こうして見ると、私どんだけ欠陥人間やねんと…。身体中欠陥だらけですやん…俺。

 

ちなみに指標の説明は次の通りです。

 

「言語理解」…言語的な情報や、自分自身がもつ言語的な知識を状況に合わせて応用できる能力【言語意味理解、言語的知識、言語的推理、言語表現】

 

「知覚統合」…視覚的な情報を取り込み、各部分を相互に関連づけ全体としていみあるものへまとめあげる能力【視覚的刺激の統合、非言語的思考、非言語的推理、同時処理】

 

「注意記憶」…注意を持続させて聴覚的な情報を性格に取り込み、記憶する能力【注意の範囲,聴覚的な短期記憶,聴覚的な系列化,継時処理,聴覚的情報の記号化】

 

「処理速度」…視覚的な情報を,事務的に数多く,正確に処理していく能力【反応の速さ,視覚的短期記憶,視覚的情報の記号化】

WISC-Ⅲ知能検査の概要の紹介

 

コンプレックスだらけの人間です

 

話すと「普通」って言われることが多いので、こういうと意外って思われるかと思いますが、他にもコンプレックスがたくさんある「コンプレックス人間」といっても過言ではありません。そんなコンプレックスの塊のような人間だからこそ、他人のコンプレックスを受け入れることができると思います。だからこそ友人の相談にはたくさん乗って来ましたし、私には言いやすかったのではないでしょうか。コンプレックスの苦しさというのは誰よりも気持ちがわかると自負しております。

 

まだまだ他にもコンプレックスはたくさんあります。それでもなんとか生きています。この記事を見て私に対するイメージが変わったり、重たい話になってしまったかもしれませんが、それで良いのです。イメージが変わって頂けた方が私にとっては生きやすいし、接しやすい。あんまり印象が良すぎても、辛いだけですから!

 

それでもこれまで皆さんと接してきた自分は自分です。偽りな自分では決してありません。こんな人間ではありますが、皆さんと楽しいコミュニケーションを今後も取っていけたらなと思っております。もし皆さんも何かコンプレックスを抱えて生きていらっしゃるのなら、一緒に乗り越えていきましょう。コンプレックスを抱えて生きているのは、あなた一人ではありません。比較するようなものではありませんが、それよりもひどい多くのコンプレックスを抱えた人間が、ここに一人いますからね。全然大丈夫ですよ。傷つき、傷つけられたぶんだけ、同じく傷を持っている者に対して優しくなれるというものです。生きにくい世の中ではありますが、傷を舐め合いながらでもなんとか生きていきましょう。…ね!


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衣田 史景

元ローカル新聞社報道部記者見習い。街のイベント、お店などを中心に取材をし、時には市役所、警察など遊軍も経験。学生時代に写真部だった経験を買われ、カメラマンとして先輩記者の取材に同伴することも。現在は引きこもりで、記者を目指しながら、オピニオンサイト「SHIGEFIKA」などを運営。

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