マイナーな部活ではあるけれど、魅力がいっぱい!写真部の面白さ!

私こう見えても高校時代は写真部の部長をしておりました。ボランティア・書道と3つ掛け持ちしていた「クラブプレイボーイ」だったのですが、いちばん真剣に取り組んでいたのが写真部でした。残念ながら写真部はマイナーな部活で、人気があるかと言われればあまりありませんでした。インスタ映えやカメラ女子の増加などで、最近の事情はよくわかりませんが少しは写真の魅力をわかってくれる学生が増えているのではないかとおもいます。

 

今回は元写真部部長として、写真部の魅力をもっと知ってもらいたいと思いまして、記事を書かせてもらいたいと思います。ちなみに我が母校の写真部のことしか知らないので、当然すべての学校に当てはまるわけではありません。参考程度に聞いていただければ幸いです。ちなみに大人目線の魅力はほどほどに、なるべく学生目線(当時の俺目線)の魅力を語りたいと思います。

 

集会・イベントでも並ばずに撮影ができる!

 

校長先生の永遠にまで長く感じてしまうあの時間、めんどくさい全校集会で並ばないで済みます。体育祭、文化祭でも記録撮影というお題目の元、こそこそ歩き回ろうが、どれだけカメラをいじろうが何も言われません。フリーダム、自由の身です。これ学生にとってはこれかなり大きい。

 

特にカメラ好きにはたまりません。整列して話を永遠に聞かなきゃいけない場面で、カメラずっといじれるんですから!ただ、かなり目立ちます。みんなが黙って座って聞いてるのにこそこそ動き回ったり、パシャパシャ写真撮っているわけですから全校生徒の注目の的になるのは避けられません。

 

でもイベントを撮影する時に他人の評価を気にして躊躇していたらシャッターチャンスを逃してしまいます。もちろんある程度道を外さない程度には気にすることは必要なところもありますが、全校集会で目立つくらいは道を踏み外しているわけではありませんから。そのくらい堂々としないといけません。この経験は、その後記者見習いしていた時に大きく活きました。写真部時代になれていたので、大規模な講演会や入学式などの取材でも前まで突撃して写真を撮ったりすることにためらいはなかったです。

 

ただ不真面目に誰かとペチャクチャ話したりは絶対しませんでした。真剣に撮っている”フリ”をしていました。せっかくの自由の身という特権を自らの過ちでミスミス失うわけにはいきませんからね。現在写真部の皆さんもしっかり写真を撮るフリはしましょう…。

 

良い意味で伝統がない

 

これは私の学校だけかもしれません。特に決まった伝統がないので自ら作り上げていく感覚でした。私が入部仕立てのころの主な活動内容は校内行事やイベント撮影・校内に掲示する写真部通信を発行くらいしかありませんでした。しかし、写真部通信の発行がメインの活動内容になっていたので「新聞部」と揶揄され、部員からも不満が噴出していました。結局私が部長の代で写真部通信の発行をやめることに。

 

校内行事やイベント撮影はそのままで撮影会の実施、撮影した写真の品評会、学校のホームページを担当している先生が1年の時の担任だったこともあり、頼み込んで「今月の1枚」という形で写真部の一枚を掲載してもらえるようにしました。その点写真部の紹介ページだけは特別感ありました(笑)。細かいところでいえば、部長は活動報告書をまとめて顧問に提出したり、部費で購入したいものを稟議書に書いて顧問に提出する仕組みも作りました。これは役所の公文書のように副部長、部長、顧問2名のサインが必要でようやく承認というもの。顧問だけが決めるのではなく、部長や副部長もしっかり部活運営に携わる意識を持たせるには大事な仕組みだと思います。

 

活動報告書だけは現在も続いてるみたいですが、それ以外は続いてるかわかりません。伝統がないので、その年の部長や部員が話し合って前代の活動内容や仕組みをぶっ壊し、新しい活動内容をはじめても全然良いのです。ただ原点回帰する場所がないので、部員や部長のやる気次第で大きく活動頻度が変わるのがデメリットではあります。それでも自分のアイデアが形になっていく、部活動をしっかり形にしていくんだという面白さは伝統を守り続ける部活ではなかなか味わえないものではないでしょうか。どんなイベント・活動グループでもそうですが、本気でやるかやらないかでおもしろさも変わりますよね。

 

今もう一度部長になれるなら、例えばどこどこの〜の絶景を撮りたいと企画して、行程、予算も決め、交通機関などを使ってみんなで絶景に撮りにいくなんてことしたかったですね。

 

他校の写真部をみると燃えてくる

 

直接他校の写真部と交流したことはありません。しかし間接的には多大な影響を受けました。実は写真部にも全国大会がありまして、全国高等学校写真選手権大会(通称:「写真甲子園」「写甲」)が1994年から開催されています。私たち写真部はエントリーすることすらなかったのですが、ある日顧問から「衣田、はいこれ」と突然DVDを渡されまして、家に帰ってじっくり見たらそれはそれは熱かった!

 

顧問も私のモチベーションをあげるために見せてくれたんだと思いますが、同世代の同じ部活を本気で取り組んでいる人たちの熱いドキュメンタリーを見せられて、やる気があがらないわけがない。むしろ何やってんだ俺たちはとちょっとショックを受けたくらいです(苦笑)。顧問による部長モチベアップ作戦の術中に見事にハマってしまったわけですが、悔しさだけではない、うれしさ、もっと撮りたい欲、がんばるぞの各バラメーターが急上昇していきました。手のひらで転がしてくれてありがとう、顧問!(笑)。

 

大分県高校生写真展の主催者から展示しないかとお誘いを受けたときも、他校の作品より良いものを撮ってやる!という気持ちでギラギラしておりました。写真展なんで勝ち負けとかではないんですが、当時俺も若かったんです…。それでも他校の写真部員の写真を見ると「あ、いいな」、「うまいなー」って思います。同世代の活躍は刺激になるものです。

 

あ、ちなみに写真甲子園が昨年映画化されたみたいで、「写真甲子園 0.5秒の夏」のPRムービーを貼っておきますね。あの顧問のことだから、部長に見せにいくのではないかと思っています(笑)。

 

 

撮影・撮影会が超楽しい

 

顧問の車に乗せてもらって、あちこちに撮影会にいくことがありました。時には運動部全てのクラブ会場をまわって撮影したり、バスケ部の車に同乗させてもらって移動から試合中まで終日密着取材することも。他にも神社などにいって写真を撮りまわったりしました。その時はみんなでファミレスに行ってごはん食べたりもします…。写真部じゃないと経験できないことって結構多かった印象です。なので高校時代の良い思い出として生涯印象に残りやすいと思います。

 

個人的に一番うれしかったのは野球部の先輩がプロ野球ドラフトで指名されて、記者会見会場に入れてもらったことです。本当はテスト期間中で早く帰らなきゃいけなかったんですが、顧問にメールで「納得できません」と珍しく大抗議したら、その後なんと許可をもらえてそれが人生初めての記者会見でした。担任には「お前なにやってんだ」とものすごい睨まれましたが…。あとで聞いた話ですが、そのメールを顧問のお嫁さんが見て「衣田くんがかわいそう」って言われたらしいです(苦笑)。

 

写真って実際一人で撮れます。写真部通信のような掲示物にしない限りはチームプレイはありません。どれだけ撮るか、どのように撮るか全て自分との戦いです。でも一つの被写体をいろんな人と追っかけて、「俺はこう撮ったよ」とか、「あ、良い写真だね」とか、同じ被写体を撮るにしても人によって考え方や切り取り方、見方が全然ちがって面白いんですよね。大人になると同じ趣味をしている人を見つけて行かなきゃいけないですけど、部活としてそれが容易にできるのも大きなメリットでしょう。

 

たくさんの知り合いができて、意外と好意的に扱われる

 

あまり関わりを持たないイキった一般の生徒たちからは変な目でみられることもありますよ。でもそれは目立っちゃうからしょうがない。どんな部活でも目立つとそうなるもんです。でも実際に写真を撮らせてくれる体育系の部活の人たちは比較的好意的に受け入れてくれました。ピースしてくれたり、「衣田ちゃん衣田ちゃん!写真撮って〜!」とか「写真撮ったやつみせてー」なんて言ってくれます。

 

そうするとだんだん知り合いがいっぱい増えてきて、廊下を歩くたびに話しかけられることも増えました。写真を撮ることで人との繋がりができます。良い写真を撮れば喜んでくれる人もいます。野球部を特集した写真部通信は野球部好きな女子生徒だと思われていますが、廊下に掲示していたのが綺麗にひきはがされて取られたりもしました。

 

引き剥がされるのはあまり良いことではないですが、自分の撮った写真を欲しがってもらえるのはうれしいものです。人間関係の繋がりができやすいのは、学校生活にとっても大きなプラスになると思います。

 

女子の存在が特に力を与えてくれる部

 

個人的な安心感の話なんですが、女子部員がいるとなんと心強いことか。男だけでカメラを構えていると学校という狭い社会では異様な光景なわけです。一眼レフカメラを持った男子生徒がうじゃうじゃいるなんて…残念なことにイメージとしてはあまりよくない。そこで活躍してくれたのが女子部員です。

 

女子部員がいるのといないとでは周りの目が全然違う。女子も一緒に写真を撮って楽しんでいると、「楽しそうだなー」っていう絵に様変わりします。今でもそれは変わりません。街中でスナップ写真を撮っていても、(怪しまれてるんだろうなあ俺)なんて思いながらも、撮影しています。でもそこに女子がいるだけで「写真撮影楽しんでいるんだな」ってお墨付きや信用をもらえるわけです。一時期は半分以上が女子部員でして、それはそれは本当に心強かったですよ。

 

今はカメラ女子なんていうブランドすらありますからね。男子も自分の姿を女子に撮ってもらえたらやる気倍増というものです。それにカメラは美しく切り取るセンスが必要です。プロカメラマンの伴貞良さんの動画でも言っていましたが、女子ってそういうセンス高い人多いですよね。力とかも関係ないし、カメラの性能には多少の差はあっても、カメラを自分のイメージ通りに設定して作品を撮っていく世界ですから、覚えりゃ誰でもある程度の写真表現ができます。

 

まとめ:素晴らしい部活です!

 

こんなにフリーダムで、思い出になる経験がたくさんできて、かつやりこむほど上達感も味わえる最高な部活ありますか!自分が撮った写真は思い出としてずっと残すこともできます。写真のテーマを「友達」にして、様々な友達の表情を撮って発表するのも良いでしょう。絶景ポイントに部員みんなで行くという思い出を残し、さらに写真を撮ることで形を残すこともできます。青春の思い出として最高です。

 

これから部活動の入部を考えている方はぜひ写真部に入部していただき、3年間という期間で「100万枚撮りのフィルムでも撮りきれないほどの思い出を(byコブクロ)」たくさん撮ってもらいたいものです。多分写真部なら兼部とかもしやすいのではないですかね。

 

春に母校の高校にいって写真部の魅力を新入生にプレゼンしてきたいくらいです(笑)。今回、かなり長文かつ魅力を伝えるという趣旨からずいぶん自慢げな話ばかりになってしまいましたが(申し訳ない)、少しでも魅力的な部分が伝われば幸いです。


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衣田 史景

元ローカル新聞社報道部記者見習い。街のイベント、お店などを中心に取材をし、時には市役所、警察など遊軍も経験。学生時代に写真部だった経験を買われ、カメラマンとして先輩記者の取材に同伴することも。現在は引きこもりで、記者を目指しながら、オピニオンサイト「SHIGEFIKA」などを運営。

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